当院の自費治療への想い
ひがし歯科医院では、治療内容についてしっかりと患者さまに説明し、理解していただいてから患者さま自身に治療法方を選択してもらう、いわゆる「インフォームドコンセント」に力を入れています。
ここでは、歯科治療の中でも最も患者さまにしっかりと理解しておいて頂きたい「保険治療と自費治療の違い」についてご説明させていただきます。
自費治療と保険治療では治療方法や使用できる素材など多くの違いがあります。歯科における保険治療はいわば最低限の治療だけ。院長の個人的な想いとしては、そういった最低限の治療ではなく、快適な状態が長続きする自費治療の方がもちろん価値の高い治療だと思っています。
ご自身の歯というのは替えが利きません。一生ご自身の歯で生活してもらうためには、歯の治療回数を減らすということが大きなポイントになるのです。
非常におおまかな目安ですが、5回同じ歯の治療をしてしまうとその歯はもうだめになってしまいます。
保険治療で良い状態を保つことが出来る期間は5年程度、つまり25年経つと歯はだめになります。
しかし自費治療であれば1回の治療で10年以上、トータル50年以上は歯をよい状態に保つことが出来ます。
そう考えると入れ歯やインプラントなどに頼らず、一生自分の歯を保とうと思うと保険治療では限界がある。というのが本音のところなのです。もちろん患者さま一人一人の価値観の違いなどもあると思いますので、ご自身で納得できる選択をしていただければ幸いです。
自費治療と保険治療の違い
保険診療と自費診療の違い、
私たちが本当に伝えたいこと
治療方法の確認をさせていただく際、保険治療を希望される方は『保険でいいです』と仰います。『保険が...』とは言われません。それは保険治療と自費治療のそれぞれの良さや違いを私たちが十分に説明出来ていないからかもしれません。
多くの歯科医院で、保険と自費治療の違いは、作られる人工の歯の素材が、『保険だと金属やプラスチックですが、自費だとセラミックなので、自然で美しく、金属アレルギーの心配が無いですよ』
と説明することが多いと思います。この点が一番、説明内容が伝わりやすいからです。
しかし、他にも治療の大きな違いがあります。これは見た目ではなく歯の寿命に関わってきます。
少し説明が長くなりますが、お読みいただけますでしょうか?
次の患者さんの写真をご覧ください。奥歯に保険の金属による詰め物が入っています。外観からは虫歯などの異常は見られず、痛みも全くありません。これからノンメタル治療を行っていく予定なので...
いかがでしょうか?
一見、外から見ると健康な歯に見えますが、外してみると、歯と金属の間に隙間があり、
内側には大きな虫歯が生じて進行していたのがお分かりだと思います。
決して、この症例が特殊で珍しいということではありません。
数年が経過した保険診療の詰め物の内側ではほとんどの場合、このような虫歯が発生しています。
では、なぜ保険治療では、このような虫歯が発生してしまうのでしょうか。
よく誤解されることがあります。それは、保険と自費では、「白い歯であるか、金属であるか」という、かぶ
せ物や詰め物の素材だけが違うと思われている患者さまが多いですが、実は作業工程も全く異なるのです。
型どりの精度が異なる
保険診療で用いる型どりの材料は精度が低く、変形しやすいものとなります。よって、歯とかぶせ物・詰め物との密着が悪いので、出来た隙間から、虫歯が再発したり、歯周病が悪化したりしてしまいます。
セメント(接着剤)が異なる
保険診療の場合は、歯とかぶせ物・詰め物の間はセメントの摩擦力でとめているようなものです。
使っていくうちに、歯ぎしりや食事などの衝撃でセメントが壊れ、溶け出して、隙間が生じてきます。
その隙間に食べかすなどが入り込み、虫歯が出来てしまいます。
虫歯になりやすい以外にも、3つ目の欠点があります。
根の補強のための土台の材料が異なる(神経を取った歯の場合)
たとえ、虫歯や歯周病を防ぐために予防診療を定期的に受診されていても
土台に硬い金属を使っているため、硬い食べ物を食べたり、歯ぎしりをした際に
歯の根が割れて、歯を抜かないといけなくなることも少なくありません。
ご理解いただけましたでしょうか。
生命に直接関わる医科では保険の領域が広いのですが、残念ながら歯科医
療における保険治療では、"痛みをなくす最低限度の治療" 程度しか認められておらず、私が歯科医師になった
約30年前から、世界的に認められている新技術でも保険治療への認可は全くと言っていいほどありません。
ご自身のお口です。この機会に未来の自分の歯と、そこから導かれる全身の健康について、いま一度、熟考され
てみてはいかがでしょう。詳しくはスタッフまでお声掛けください。
質の高い治療を行うために当院が行っていること
ダイアグノデント
予防歯科の要となる検査機器。レーザーの蛍光反射を用いて齲蝕の進行度合いを100段階で評価する装置。肉眼では検出の難しい初期虫歯を早期発見する事が可能。初期虫歯であれば歯を削らずにフッ素塗布などで再石灰化を促し元の健全な歯への回復が期待できます。また、溝の奥などの、肉眼では見えないところにある虫歯を検知することも可能。
5倍速コントラ
従来の歯を削る装置(エアタービン)は圧縮空気を吹き付けた風車の高速回転を利用しています。本装置は、トルクの強い電気モーターと精密な歯車を用いた振動と騒音の少ない切削装置です。精密で滑らかな切削が行えるとともに、振動や痛み、音など、患者様の感じる不快感が極めて少なくなっています。
拡大鏡
目立たないけど強力な助っ人です。約1cmの歯を、3cmの大きさの歯に拡大して治療する事が可能で、ワンクラス上の歯の診断・処置を可能にしてくれます。当院では医師だけではなく、スタッフ全員がすべての治療・メンテナンスに拡大鏡を使用しています。さらに精密を要する自費治療などでは、8倍の高倍率のものを用いて肉眼での限界を超えた診断・精密治療を可能にしています。
根管治療
歯を長持ちさせるためには、歯の根っこの治療がとても重要です。使用する器具や根っこの洗浄の仕方は常に新しい方法を取り入れるようにしています。
スタッフ勉強会
最新の歯科知識の習得のために、2ヶ月に1回のスタッフ勉強会を開催し、外部のセミナーなどにも積極的に参加しています。