お口のリスクを可視化する「歯科ドック」
歯科ドックとは?
歯ブラシを全然しないのにむし歯にならない人もいれば、毎日しっかり歯ブラシをしているのにむし歯になってしまう人もいます。これはなぜだと思いますか?
むし歯の原因は、「ミュータンス菌」という細菌です。この細菌は、食べ物が口の中に入ってくると、活発に働いて、プラーク(歯垢)を形成します。そして、プラークの中で「酸」をつくります。 虫歯は、この酸によって歯が溶かされる病気です。虫歯は、歯質・細菌・食べ物の3つの要素に時間の経過が加わってできると言われています。つまり、これら3つの要素が重なる時間が短かければ虫歯になる可能性が低く、長ければ虫歯ができやすくなるのです。
歯科ドックは、通常の検査では把握することのできない、唾液検査や口臭検査、食生活のヒアリングなどを通してお口の中の菌の種類や量、むし歯のなりやすさやなどを総合的にチェックしていく、「人間ドック」のお口バージョンです。
なぜ歯科ドックが必要なのか?
むし歯や歯周病など、お口の病気のかかりやすさには個人差があるため、どのようなことに気を付ければよいか?やどのくらいの頻度でメンテナンスを受ければ良いか?は人によって異なってきます。
歯科ドックによってお口のリスク・特徴を知ることができれば、オーダーメイドの治療計画やメンテナンス計画を立案することが可能になると同時に、甘いものを食べる機会・時間を減らしたり、フッ素の使用頻度を増やしたり、健診・クリーニングの頻度を増やすなど、リスクをコントロールすることができるようになる、つまり、歯を守る、お口から始まる全身の健康を守ることができるのです。
「できるだけむし歯になりたくない」「自分の歯をしっかりと守りたい」という方はぜひ歯科ドックの受診をおすすめします。