保険の白い歯は、着色しやすいってホント??

豊中市蛍池駅直結の「ひがし歯科医院」です。

見た目を気にされる方なら、出来るだけ銀歯ではなく、白い歯を入れたいですよね?

 

歯科医院で取り扱う白い歯には、

自費のセラミック冠と、保険で選べるCADCAM冠というものがあります。

 

もちろん、保険が適用されるCADCAM冠はあまりコストを掛けずに

白い歯にすることが可能です。

 

ただ、白い歯を入れたい理由が

【見た目がきになるから】という理由の場合は、あまりオススメできません。

なぜ、見た目を気にする人に保険の白い歯はオススメできないのか?

自費の白い歯が陶器と同じセラミックで作製されており、汚れや着色がしにくいのに対して

保険のCADCAM冠は、プラスチックと、プラスチックの弱点を補うためにセラミックを混ぜた、

ハイブリッドレジンという材料で作製されています。

例えば、プラスチックでこんな経験はありませんか?

  • 昔のファミコンを久し振りに見たら、すごく色が黄色い!
  • お弁当箱を出し忘れていたら、匂いがお弁当箱についてしまい、取れなかった!
  • カレーを入れていたタッパーが黄色く変色してしまった!

これらは、プラスチックの特性であり、着色や変色、匂いが染み込んでしまうことは避けられません。

つまり、保険の白い歯も、最初は白い歯だったものが、時間の経過と共に、変色してしまったり、匂いが染み込んでしまう、ということです。

 

違いをわかりやすくするために、自費の白い歯と保険の白い歯で、着色の実験をしてみました。

実験内容は簡単です♪

コーヒーに自費の白い歯と保険の白い歯を1週間浸けてどのくらい着色が付いたのか?

1〜7日まで変化を写真で撮ってみました!

1日目

左が保険の白い歯(CADCAM冠)

右が自費の白い歯(セレック)です。

2日目

 

左が保険の白い歯(CADCAM冠)

右が自費の白い歯(セレック)です。

3日目

 

右が保険の白い歯(CADCAM冠)

左が自費の白い歯(セレック)です。

4日目

右が保険の白い歯(CADCAM冠)

左が自費の白い歯(セレック)です。

5日目

右が保険の白い歯(CADCAM冠)

左が自費の白い歯(セレック)です。

6日目

右が保険の白い歯(CADCAM冠)

左が自費の白い歯(セレック)です。

7日目

7日目には、保険の白い冠は茶色になっていました!

 

一方で、自費のセラミックは

コーヒーの着色は見られませんでした、、、!

 

着色というのは素材に色素が入り込んでしまっている状態なので、

白く戻ることはありません。

保険の白い歯は着色だけでなく、素材の性質上プラークなどの汚れがつきやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまったり、

保険で規格されたブロックから削り出すため、細かな色合わせなどができず、周囲の歯との自然な色合いを出すことが

できない、など、様々な見た目上のデメリットがあります。

 

また、見た目以外にもセラミックと比べて耐久性が低いため、すり減って破損してしまう、

くっつく力の弱い素材なので、自費の白い歯や銀歯と比べて外れやすい、などのデメリットがあります。

このデメリットを軽減させるためには、厚みのある被せ物にする必要があり、

そのためには、より多く歯を削る必要も出てきてしまいます。

 

色々と書いてしまいましたが、

白い歯だから、見た目のストレスがないだろう、と思って選んでしまうと

後から後悔してしまうことにもなりますので、

ご自身にあった被せ物をしっかりと検討されることをオススメします。