こんにちは。
豊中市蛍池駅直結の「ひがし歯科医院」
歯科衛生士の水上です。
今回は
歯科からお伝えできる新型コロナウイルスの予防策
についてお話します。
どうして歯科からと言いますと・・・
コロナウイルスとお口は非常に関係が深い場所だからです。
まず、どうしてコロナウイルスと感染してしまうのかというメカニズムから説明していきます。
ウイルスは細胞を持ちません。細胞に侵入して繁殖するという特徴があります。
人間の体内でどういう風に繁殖していくかというと、人間の体内にあるACE受容体というところにある酵素と結合して人の体に侵入してきます。
そこで数を増やして感染がスタートします。
このACE受容体がある場所というのが人体には何カ所かあって、お口の中にも存在します。
そのため、お口の中を綺麗に保っておくことが、コロナウイルスを予防する点で非常に重要になります。
そこで、4つのポイントに絞ってお口の中からコロナウイルスを予防していく方法をお伝えします。
まず、1つ目はブラッシングです。
ブラッシングは毎日してるとは思いますが、ウイルス対策という点では
帰宅後のブラッシングの追加
をお勧めします。
外に出る時はマスクをしているかと思いますが、マスクのウイルス除去率は100%ではありません。
マスクの中で口呼吸をしてしまうと歯の表面や頬っぺたの粘膜にウイルスは付着してしまいます。
そういった点でうがいはもちろん大切ですが、ブラッシングを追加して行うことによってより沢山のウイルスが洗い流されて、お口の中が清潔に保たれます。
2つ目はデンタルフロスです。
歯ブラシで落とせる汚れは全体の約60%で、
残りの40%は歯と歯の間の細かいところに残ってしまいます。
そういったところを綺麗にするのにフロスが有効的なので、フロスを使ってより沢山のウイルスを洗い流すことが重要になってきます。
ぜひフロッシング、毎日できるように頑張りましょう。
3つ目は舌の清掃です。
新型コロナウイルスは、舌の奥のほうに付着してACE受容体と結合する特徴があって、
舌を綺麗に保っておくことが非常に大切になります。
舌はデリケートなので舌専用のブラシを使うことをお勧めしています。
4つ目は唾液線のマッサージです。
唾液には沢山の抗菌作用があります。
唾液を沢山出してお口の中を潤しておくということは
コロナウイルスだけでなく風邪の予防にも非常に効果的です。
どういう風に出していくかですが、舌回しをお勧めします。
舌回しとは、お口を閉じた状態で唇と歯の間に舌を入れて、回していきます。
右に20回、左に20回を目標にやってみてください。
慣れるまでは大変かもしれませんが、少しずつ回数を増やしていったり、回数を分けてやってもOKです。
毎日少しずつトレーニングしてみてください。
この舌回しはマスクの下でもできますので、マスクに隠れてこっそりとしてください。
以上です
新型コロナウイルスになんか負けないよう、しっかり予防していきましょう。